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─ガラガラ 1年1組の教室のドアを開けると、入学当初の独特の緊張した空気に包まれていた。 優聖「なんか緊張するな。」 蓮「だな。」 するとそこに1人の女子生徒が2人に声をかけてきた。 ?「おはよー!また同じクラスだね。」 優聖「凛!」 蓮「お前もこの高校だったのか!」 彼女は 進藤 凛(シンドウ リン) 身長 161cm 体重…は秘密だ。 中学時代は髪の毛を2つに結んでいることが多かったが、今はポニーテールにしているようだ。 クリっとした真ん丸い目が特徴的で、とにかく元気な女の子だ。 2人とは幼稚園からの仲で、今でも一緒にキャッチボールをしたりして遊んでいる。 凛「また野球バカ2人と同じクラスか~。」 少しバカにしたように言った。 優聖「本当はうれしいんだろ?」 こちらもバカにしたように言う。 凛「はぁ?相当ショックなんですけどー。」 優聖「うそつけ!顔に書いてあるぞ。」 蓮「また始まったよこの2人…。」 蓮は少しあきれ気味に言った。 ─ガラガラ 担任の先生が入ってきた。 みんな適当に席につきはじめた。 田中先生「私が担任の田中です。ちなみに野球部の顧問をやっています。みなさんよろしく。」 若いスポーティーな男性教師だ。 優聖「あれが野球部の監督か。」 蓮「なんか監督が担任の先生って嫌だな。」 優聖「わかる!」 凛「かっこいい~。」 凛はスポーツマンの男性が大好物だ。 優聖「あの先生も可哀相に。」 凛「なんか言った?」 ギロっと睨みながら言った。 優聖「べーつにー。」 受け流すように答えた。 蓮「やれやれ…。」 なにはともあれ優聖たちの高校生活がスタートした。
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