第2章

7/8
前へ
/26ページ
次へ
. 屋上 . 神楽「…………」 妙「……神楽ちゃん……。」 神楽「…………」 妙「…どうしてあんな嘘ついたの……?」 神楽「……意地張ってたアル……。」 妙「意地……?」 神楽「そうアル。意地アル。私すぐ意地張る女で、よく“裏切り者”って言われるアル……。」 妙「裏切り者?」 神楽「妙ちゃんもそう思ってるでしょ?」 妙「裏切り者なんて一度も思ったことないわよ?」 神楽「え……!?」 神楽は驚いた表情で妙を見た 妙「神楽ちゃん、勘違いしてたんじゃない?私は神楽ちゃんの友達よ?友達が“裏切り者”なんて思わないでしょ?」 妙はニコッと、私を見て言った 神楽「でも……!!私、昔友達に言われて……!!」 妙「私は神楽ちゃんの昔の友達とは違うわ。」 神楽「………!!」 妙「ちゃんと、“アナタ”を信じてるわ。」 神楽「………!!」 私は…… 頭の中が真っ白になった…… だって、 友達にこんなこと言われたの 初めてなんだもん…… 私の目からは、大量の涙が流れ落ちた 妙「ほら、泣かないの。もう安心しなさい。私は神楽ちゃんのこと怒ってないわ。私達は、“友達”よ。」 妙は、自分のハンカチで私の涙を拭いてくれた何故かは分からないけど…… “友達”という言葉に、 涙が溢れてくる……
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加