Again

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某日 夜9時 撮影が終わって夕食まだのメンバーが 口々に「腹減ったー」と言いながら散らばる 「チャンミン。」 「はい。なんですか?」 「オレのおごりで飯食べに行こ?」 「本当におごりですか?」 「当たり前じゃん!オレがおごるって言ってウソ言ったことないだろ?」 そう言って財布を見せてやると 思い出したようにニタリと笑うチャンミン 「財布を忘れて、ユノが払ったってことはありましたけど…」 「あ!あれはしょうがないだろ!財布忘れたんだから!」 「狙ってやったんじゃないですか?」 「なっ!」 「だってあの時、ユノが近くに居るなんて、デキすぎてますよ。」 「たまたまだよ!!」 「ユノにはお金ちゃんと返しました?」 「お前!憎たらしいな!! 返したよ!全部!」 少しむきになって怒ってみると 眉毛をハの字にして笑い 吹き出すチャンミン 「ははっ 嘘ですよ。 いつもおごってくれて嬉しいです」 満面のえがおで玄関に向かうチャンミンを見て (最強チャンミンめ)と思わずつぶやく 「チャンミーン。 今日何が食べたい?」 「ユチョンが決めていいですよー」 「あっ じゃあ居酒屋!枝豆食べたいっす!」 「居酒屋以外でお願いします」 「拒否早っ!なんでだよ!?」 「ユチョンは酒に弱いじゃないですか」 「俺が!?弱くないよ!」 「何言ってるんですか? めちゃくちゃ弱いじゃないですか! 僕は絡み酒はごめんですよ」 「俺が決めていいって言ったくせにー」 「あなたを止める人が僕しかいない状態で、パパラッチとか来られたらどうすればいいんですか? 居酒屋はユノとかがいるときにしてください」 たしかにそうかも・・・と思って反抗できなかった自分がむなしい 「・・・わかったよ。 じゃあチャンミンが決めてよ」 と チャンミンに話を振ると とくに行きたいとこがなかったのか 靴を履きながらうーんとうなだれる様子を見せる かと思いきや 急に思いついたように 勢いよく振り向く 「ラーメン!ラーメンが食べたいですよ!!」 「お!いいねー!」 行き先が決まって チャンミンは外へ、俺は玄関へ向かって用意する
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