Again

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夜御飯にはもう遅く 周りは夜の明かりと酒に酔いしれる良い大人ばかり 夜の街は変装をしなくてもバレないから好きだ 堂々と一般人と同じような感覚を味わえる 「ちょっと…ユチョン…」 「んー?」 「何でこんなことになってるんですか?」 「なにがー」 「酒!!」 「あー…」 二人で来たのは間違いなく居酒屋であって、チャンミンの希望は虚しく 俺は酒を豪遊している真っ最中 「酒は嫌だって言いましたよね?」 (おいしいラーメン食べさせてやる)と言ったらホイホイついてきたチャンミン ここの居酒屋のラーメンは本当においしいし 俺は嘘はついてないよ 「ラーメンあるでしょ?」 「僕はラーメン屋に行きたかったです。」 「いいじゃん。もう来ちゃったし、頼んじゃったし。 それに、ここのラーメンおいしいでしょ?嘘はついてないよ」 「たしかに…そうですけど…」 そう言ってラーメンを食べるチャンミン 本当においしいのか (しょうがないですね)と少し微笑むのを見て ふと気づいたことがある 「チャンミンさぁ…酒は飲まないの?」 「飲みません」 チャンミンが頼んだのは せっかくの居酒屋なのに コーラという なんともおかしなもの 最初は酒を飲める嬉しさに気づかなかったけど 俺が酒飲んでるのに コーラってどーなの? 「なんで?酒飲めるでしょ?」 「今日は…飲みたくないです…」 「なんでだよ!!」 「ユチョンが酔っぱらったら困るでしょ!」 「そんなこと気にしてたの?」 「そんなことって… 僕にとっては重要な問題ですよ…」 「いいから、今夜は気にせず飲めよ。な?」 「嫌です。 ユチョンが飲んでるの見てますから。どうぞどうぞ。」 どうぞどうぞと酒を差し出す仕草をするチャンミン 少し酔っぱらったかな… チャンミンが飲んでくれなきゃ気がすまない 「お前も飲んで」 「あの…話聞いてました? 今日は飲みたくないですって」 「オゴってやらないよ?」 「っ…!!なんでそうなるんですか!!」
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