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「もう少しだ……」
ついついタクトを振る腕にも力がこもる。肌から飛び出した無数の水滴は、無重力の空間に水泡となって飛び出していく。
オクテット。ノネット……デクテット。
俺は室内に創られた無限の宇宙に、ただひたすらタクトを振った。
しかしそれは突如の警告アラームで打ち消された。
『ビー!ビー!』
「うわ!見つかった!?」
俺は先制攻撃をされた事を知ると、操縦桿を握りなおしロックオンアラームの指し示す前方を力いっぱい睨んだ。
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