星の指揮者、物語を紡ぐ。

4/90
前へ
/90ページ
次へ
先ほどまで指揮をした無数の星たちの一つが、その輝きを一気に増した。 「ビームかっ!」 機体操作の補助システムは、左斜め下のみへの回避運動指示を出してきた。 操縦桿を思いっきり押し下げ、フットペダルを思い切り踏みつける。 すると機体から噴射剤が射出し、俺の機体を左斜め下へと吹き飛ばす。 ゼロコンマ数秒前に俺の機体がいた場所を、高エネルギーの集束体が通過すると、アラームは鳴り響き、補助システムは右上への回避運動を指示してきた。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加