第一章 放課後(The Boy and The Girl)

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 あれ? そうだっけ?  先程の勢いに任せてしゃべっていたことを無理やりに思い出してみる。 「あ……」  確かに言っていない。でも普通その流れなら、《月宮》に帰ると思うだろ!  この言葉の理不尽さはなんなのだろうか。 「思い出した? なら行きましょう」  こんな会話切り上げてさっさと帰りたいという意思がありありと見えた。  雪はサクサク歩いて行ってしまう。 「え、あ、ちょっと待てよ! 一人で勝手に行くな!」
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