第一章 放課後(The Boy and The Girl)

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 そこは俺の住む部屋。  その隣。  あれ? 雪はウチに来たことあるはずだよな。 「そっちじゃないぞ。俺の家はこっちだ」 「知っている。ここは私の家」  そう言って彼女は、やや慣れない手つきで鍵を開ける。  ……あれ?  どういうことだ?  ……こっちじゃないのか? 「当たり前。…………一体何を考えていたの」  汚らわしい物を見る眼つきだった。  雪は同じマンションに住むとは言ったが、『一緒に住む』とは言っていない。  つまり、そういう事だろう。  ……あえて言わせてもらおう!  やっぱりな! そんなシチュエーションそうそうあるもんじゃない。  べ、別に期待なんかしてなかったんだからねっ!
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