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そこは俺の住む部屋。
その隣。
あれ? 雪はウチに来たことあるはずだよな。
「そっちじゃないぞ。俺の家はこっちだ」
「知っている。ここは私の家」
そう言って彼女は、やや慣れない手つきで鍵を開ける。
……あれ?
どういうことだ?
……こっちじゃないのか?
「当たり前。…………一体何を考えていたの」
汚らわしい物を見る眼つきだった。
雪は同じマンションに住むとは言ったが、『一緒に住む』とは言っていない。
つまり、そういう事だろう。
……あえて言わせてもらおう!
やっぱりな! そんなシチュエーションそうそうあるもんじゃない。
べ、別に期待なんかしてなかったんだからねっ!
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