第一章 其の二 三人(at Home)

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 ……ものの数分で、包帯は俺の体から雪の手の中に納まった。  傷は、巻かれた包帯の長さや範囲からすれば、えらく小さなものだった。放っておいていいほどではないが、大騒ぎするほどでもない。  これは回復したのか、最初からこんなものだったのか。  どっちにしろ、拍子抜けだ。 「さて、寝なさい」  またか。  しかし、ノリとリアクションが命であるこの俺、如月拓海が断るわけにはいかないな。  ……あれ? なんでそんなのが大事だったんだっけ?  いや、でも結局は従う羽目になるんだろうな。  ならば逆らわないのが得策だ。  俺はため息を一つ吐くと、自分のベッドに仰向けに横たわった。
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