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ならばただ遠目に見ればいいだけなのだが、雪のとった方法は。
馬乗り。
……………………は?
「…………えっと、雪様、何をやっているのですか?」
「……何が」
「何がって、お前な……」
状況についていけない。
別に拘束されている訳でもないのに、指一本動かすこともできない。
「…………なに」
そんな様をドキドキ、バクバクさせながら見ていると怪訝そうな目で見てきた。体を俺の胸にくっつけて、顔はそのままに、上目使いに。
目が合った。ばっちりと。
…………あれ? こいつ、こんなに可愛かったっけ?
それに、なんで俺緊張してるんだ!? 失礼だろ! 雪はただ怪我を見てくれているだけなのに!
てかなんでコイツ上に乗ってるんだよ! 色んな意味でヤバい! いや、ヤバいことになる!
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