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私の目の前に亀ちゃんが立っている―。
ここはどこだろう?
小劇場並のホールの、通路を挟んだ後ろ側のブロック席の最前列。雰囲気で言えば、コンサートが終わった後の退場の最中のような人々の流れ。
明かりは間接照明程度でぼんやりとしたピンク色…。
その不思議な空間に、私と亀ちゃんは立っていた。。
亀ちゃんは「野ブタ。」の修二の時の髪型で、あの「サマリィ」の時の、私の声に気付いて振り向いてくれた、あの時の笑顔で。
そして私達は手を繋いでいさた。
向かい合って、私の右手と亀ちゃんの左手、私の左手と亀ちゃんの右手を胸の前で合わせて指を絡ませていた。
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