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南近江の寺院、三井寺光争院
そこに僧侶、遷慶(せんけい)後々の山岡道阿弥が居た
道阿弥は二度出家しており二度目の出家時に道阿弥と名乗った
道阿弥は1540年(天文9年)南近江の大名、六角氏の家臣、山岡景之の四男、山岡景友として生まれ
家督相続から離れて居た為に若くして僧侶となるべくこの寺へ出家させられたのである
一生僧侶として生きて行くはずの道阿弥に人生を揺るがす事が起きた
織田信長の上洛である
織田信長は美濃を平定し尾張と二国を治め虎視眈々と上洛の機会をうかがっていた
そんな信長に転機が舞い込む
越前朝倉氏に身を置いていた足利義昭が口ばかりで中々上洛しない朝倉氏に見切りをつけて信長と手を組んだのである
信長は尾張美濃の兵と北近江の大名で信長の義弟になる浅井長政どもと京へ進軍した
美濃から京へ登るには南近江は避けられない
そこで信長は六角氏に使者を出すが六角氏は領内を通るなら一戦有るべしと信長上洛を拒絶
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