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「なるほど…。」
そう呟くと璃央は、彼らにに駆け寄って行った。
一方、彼らは…
「クソっ!!放せおめーら!!」
「お嬢様💧…清子様が亡くなられて寂しいのは分かりますが、もう少し…。」
「アタシに命令するな!!」
そう言うと涼子は、一人の男の耳を引っ張る。
そんな時だった…
「テリャァァ――!!」
可愛らしい男の子(?)が、涼子をつまみ上げている男の、正に弁慶の泣き所を蹴っ飛ばす。
「…………っ💦」
涼子がポロリと落ちると、男の子(?)が彼女の手を掴んで言った。
「こっちだよ!!」
「…………。」
涼子は言われるままに走り出す。
「まっ……待て――💦」
あまりに突然の出来事に、唖然としていた付き人達が追ってくる。
しかし涼子の耳には入らない。
…この子は誰だろう??
頭の中で、そればかり考えていたからである。
『璃央ちゃん、可愛い女の子は、絶対に守ってあげるのよ🎵』
再び言い聞かせてくる母、緑に璃央は心の中で答える。
…分かってるよ、母さん。
昼の住宅街…
そこは早くも、波乱の予感がしていた。
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