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「なっ!!おまえ!?
なんて恰好してるんだ!!」
俺は多分、声が裏返っていただろう。
がたん!!
思わず立ち上がったせいで、椅子が後ろに倒れる。
俺の周囲の席の連中も、俺の声で異変に気がつき、驚いているようだ。
良かった、驚いてるの俺だけじゃなくて…
なんて言ってる場合ではない!!
「おまえな、いくら顔が女の子みたいだからって言ってもな、女子の制服を着てくることはないだろう!!」
と、ひかるに耳打ちする。
すると、ひかるが一言。
「別にどっちの制服を着ていても、校則違反ではないよ?」
俺はあわてて、生徒手帳を取り出す。
…確かに、男子がセーラー服を着てきてはいけないとは書いてないな。
って、そりゃそうだろ!!
まさか、そんかことする奴がいるなんて、誰も思わないからな!!
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