青いさくら

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「曽根川ひかるです。 よろしくお願いします」 曽根川ひかる。 まだ、声変わりしていない少年の声。 あどけない顔立ち。 着ている服が学ランでなければ、女の子と間違える奴もいるだろう。 まるで、今日の青いさくらだな。 俺は心の中で、そうつぶやいた。 しかし俺は、このひかるが後にクラス中、いや学校中を騒がせる帳本人になるとは、まだ気が付いていなかったんだ。
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