小学時代~性の目覚め~

2/3
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
小学生の頃に私が高い所と 水を恐れるようになった 決定的な出来事がある それは真夏の恐怖 ウォータースライダーである 親戚と一緒に隣町のプールに 遊びに行った時のことである そこには当時人気だった ウォータースライダーがあった 当然のことながらみんなで 滑ろうという話になった 皆さんもご存知の通り ウォータースライダーは 寝ながら滑るほうが スピードがでる そして私はこの体勢で スライダーを滑り始めたのだ 間もなくして私の体は 勢いよく加速しはじめた そして次の瞬間私の体は ふわっと浮いたのだった 辺りを見回すと私の体は 半分以上スライダーから 飛び出しており下に目をやると 5メートル程先に緑色の アスファルトが見えていた 無重力状態になった 私の体は全くの無防備 身を任せることしか出来ない この時私は死の恐怖を知った そして私は目をつぶった その直後背中にプラスチックが ささるような衝撃が走った 生きていた スライダーは体が浮き上がった 方向にカーブしており 何とかそこに着地したのだ スライダーの出口で私の体は 水しぶきとともに投げ出された しかし恐怖を体験したばかりで 私は立つことができない 右も左も上も下もわからない 完全にパニックを起こしていた 大量の水を飲み息もできない 必死になってもがいた そうしているうちに私の体は 係員の手で拾い上げられた プールから上がった私は しばらくアスファルトの上から スライダーを眺めていた 元々そんなに好きでなかったが この日から私は高い所と 水に怯えるようになった そしてこのスライダーは 今でも存在しているのだ あの時の私と同じ体験をした 子供たちはどれくらい いるのであろう・・・
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!