中学時代~初恋~

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彼女とは何度も試合をしたが 一度も勝つことはできなかった 私がただ弱かったわけではない これでも県大会常連校の レギュラーの座にいたのだ だけどどうしても勝てなかった 彼女よりも強い相手に勝つのに 周りから見ればふぬけた 試合に見えるのであろう 彼女に勝てない私に向かって 顧問のメガネはよく怒鳴った その光景を見て彼女は私に 気を使ってくれていたのか 『今日は私の調子が良かっただけだよ』と話しかけてくれる そんなちょっとした言葉が 当時の私にはうれしく思えた 結局の所私は勝負師ではない 私情が入れば力が出せない 私は甘い人間なのだ
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