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先に食べていたラークは食べ終わり、ぼーっとガルクが食べ終わるのを待っていた。
「…………」
「…………」
話題もなく、ラークはぼーっとガルクがフレンチトーストを食べる様を見ていた。
「…………」
「…………」
何度も見たニュースに興味もなく、ラークはぼーっとガルクがミルクを飲む様を見ていた。
「…………」
「…………」
天気予報、今日も暑いって言ってたなぁ。と思いながら、ラークはぼーっとガルクが黙々と食べている様を見ていた。
「…………」
「…………なぁ」
食べるの遅いなぁ、と思いながら、ぼーっと見ていたラークに、ガルクが話かけた。
「なんだ?」
早く食べてくれないかなぁ、と思いながら、ラークは返事をした。
「そんなに見るなよ」
ガルクは少し困ってるような、恥ずかしがるような表情で言った。
「ん? ああ、つい見てた」
言われ、気付いたラークはガルクから視線を外す。
ふと、座る人のいなくなった、デザインの違う椅子を眺める。
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