連続

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「オーバーキル! オーバーキル! オーバーキル!」    割れんばかりの悪意の歓声は、少年の耳に届いていない。    円形のコロシアムの中、少年は沢山の少年達と共に放り出されていた。  同じ様にガリガリに痩せこけ、ボロボロの衣類を纏った少年達。その中にいても、白い髪と美しい顔立ちが目立つ。   「パーティーが始まりますよ!」    ワァァァァァァァァ!!!!    一気に興奮する観客に、少年達はビクリと身を竦め、怯えて身を寄せる。  白い髪の少年は『それ』に気付く。周りに伝えようとしても、声も表情も失った少年に『それ』を伝える術はない。   「腹ぺこワンちゃんの登場だぁ!」    屈強な男に連れて来られたのは、頑丈な鎖に繋がれた大型犬だ。人の肉の味を知っている目に、少年は恐怖する。   「イッツ・ショウタイム!」    号令と共に、鎖が解かれ涎を撒き散らしながら走る。  同時に少年も走る。    逃げる少年の背中に、甲高い悲鳴が突き刺さる。  見ると、突進と鋭い牙により、二人が息絶え、犬に食い荒らされていた。
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