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女の手が体を舐める様に触る。
「君はどこをイジられるのが好きなの?」
耳元でクスクス笑い、首筋を舐める。そのまま胸・腹・下腹部へと舐めながら移動して行く。
「どうされたい?」
少年は抵抗どころか、全く反応を返さない。女はそれでも構わないらしく、少年の体を愛撫する。
「激しいのが好き? 優しいのが好き? それとも……」
少年の唇が動いた。
『イヤダ』
気付いた女の表情が豹変した。なまめかしく、恍惚とした表情から、怒りに狂う表情へ。
「嫌だって!? 養ってやってんだ! これぐらいの奉仕くらいしろよ!」
長い爪で少年の体を引っ掻く。
「何もしないで養われようなんて、都合良い事思ってんじゃねぇだろうな!」
長い爪は、少年の皮をむしり、皮膚をえぐる。
「テメェの取り柄は、この顔と体だけじゃねぇか! 他に何が出来るってんだ!」
傷から血がじわりと滲む。
女は少年の顔を悦いながら、何度も何度も引っ掻いた。
血まみれで痛みに歪む少年の顔は、泣いている様に見えた。
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