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ピニスが淡々と答え、そのままシステムを組み立てる。
ピニス「ガイや海野中佐みたいに、どちらかに偏ってないから、バランスを考えないと・・・・・」
瓜那「なるほど・・・・・」
ピニス「さて、これでなんとかなったわ」
章「ピニスさん、助かったよありがとう」
ピニス「まぁ、これでなんとか、ホワイトドラゴンの尻尾の相手は、お願いね」
章「はい」
ピニス「ふう」
ピニスが作業服の上着を脱いで、火照った体を冷やす。
ピニスが出口に歩み寄った時、ミンハイが入って来た。
ミンハイ「あ、ピニスさん・・・・・ちょっと医務室に来てくれるかしら」
ピニス「ええ、いいけど」
ピニスがそのまま、医務室に向かった。
(医務室)
医務室に入ったミンハイが、ドアを閉めてから誰もいない事を確認した。
ピニス「一体どうしたのよ?」
ミンハイ「ピニスさん・・・・・・あなたもしかして、気付いてない?」
ミンハイが恐る恐るピニスに、そう言う。
ピニス「何を?」
ミンハイ「あなた・・・・・・妊娠してるわよ」
ピニス「・・・・・・・・・・」
ミンハイにより発せられた衝撃の事実に、ピニスが表情をまったく変えずに固まった。
ピニス「・・・・え?」
ミンハイ「この間の健康診断が、あったわよね?・・・・・・・・・あれで、判明したの」
ピニス「うそ・・・・・・」
ミンハイ「うそじゃないわ・・・・・・やっぱり、気付いてなかったのね」
ミンハイが呆れながら、そう言ってピニスを見た。
ミンハイ「ピニスさん・・・・・・次の作戦から、ハズレないといけないわ」
ピニス「ちょっと待ってちょうだい!」
ピニスが慌てて、ミンハイを見る。
ピニス「私がシステムをコントロールしないと、ガイの天才的才能が発揮出来ないわ!」
ミンハイ「仕方ないじゃない・・・・・あなたの中には、今の時点であなたにしか守れない命が宿ってるのよ?」
ピニス「でも!」
ミンハイ「ガイ君を呼ぶわ」
ピニス「!」
通信機を取ったミンハイを、ピニスが慌てて止めた。
ミンハイ「ピニスさん!」
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