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ピニス「・・・・」
ピニスが静かに、ミンハイに頷いた。
彼女自身が、ガイに伝える心の準備がいるのだ。
ガイ「?」
ピニス「あ・・・・・あのね・・・・・」
ピニスが珍しく、しどろもどろになりながら、口を開いた。
ガイ「ああ」
ピニス「あのね・・・・・・あの・・・・・・・できちゃったみたい・・・・・」
ガイ「できちゃった?」
ガイが首を傾げた。
ガイの頭の中は、フル回転で何が出来たのかを考えていた。
システム、新モーション、難しい問題、章の機体のシステム、作戦につかう新しい武器・・・・・
しかし、いくら考えてもガイには、赤ちゃんという選択肢が見つからない。
ガイ「何が出来たんだ?」
ミンハイ「!」
ミンハイが、あまりにも鈍ちん発言をしたガイに、驚愕の眼差しを向けた。
ピニス「あの・・・・・・・私に・・・・・・・」
ガイ「?」
ピニス「あなたの・・・・・・・赤ちゃん!!」
ピニスが振り絞って、その言葉をひねり出した。
ガイ「・・・・・・・・・・」
ガイが目をぱちくりさせる。
ガイ「俺の?・・・・・・・あ、赤ちゃん?」
ガイの頭が混乱する。
ミンハイ「おめでとう、二人とも」
ガイ「・・・・・・・・・」
ガイがカレンダーを確認し、とりあえずエイプリルフールがまだ先な事を確認する。
そして、医務室を見回して、竹のプロデュースによるドッキリで無い事を確認する。
ガイ「・・・・・・・・」
そして最後に、ピニスの様子を確認した。
ピニス「・・・・・・・・」
ピニスは、今まで見せたことのない表情で、顔と目を赤くして、落ち着かない様子だった。
ガイ「間違いなさそうだな」
ピニス「・・・・」
ガイ「いつ気づいたんだ?」
ガイが優しくピニスに尋ねる。
ガイ自身、ものすごく驚いたのだが、何故かわからないが、落ち着く事が出来たのだ。
ピニス「・・・・・・・・今」
ガイ「なるほど・・・・・・そうか」
ガイが頷いて、ピニスを優しく抱きしめた。
ガイ「ピニス・・・・・・お前も・・・・・・その子の未来も・・・・・俺が守るから」
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