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ミンハイが隼人に歩み寄る。
カレラ「ただいまー、今日も空振り空振り」
生物学者のカレラが、章と一緒に帰宅した。
章「みんなどうしたの?」
入って早々に、通信席の周りに集まるみんなをみて、章が普通に尋ねた。
マサ「実は、第9惑星にいる研究チームと連絡が取れなくてな」
章「トラブルか何かあったの?」
カレラ「向こうの研究チームに、メールを送ってみたらどうだ?」
隼人「それしかないな・・・・・・・・・・・後でやって、連絡がつかないようなら、本部に連絡をする」
隼人がそう言って、通信を切った。
この時は、まだ誰も第9惑星で起きていた事件に気づいていなかった。
(エンタープライズ)
月面基地をあとにしたエンタープライズは、火星前線基地を経由して、木星基地を目指していた。
竹「そういえば三平、気になるニュースを手に入れたんだが」
エンタープライズのブリッジで、暇を持て余していた竹が、司令官である三平にタメ口でそう言った。
三平「結局、俺に敬語を使ったのも3日も保たなかったか・・・・・・・・・・・・」
三平がそう言って、数ヶ月前の竹の態度とをくらべため息をついた。
三平「それで?・・・・・・・・・・・・・ニュースとは?」竹「本部の機密情報をハッキングしたんだが」
三平「おい!!」
竹「まぁきけ」
三平「聞いちゃダメだろ!?機密情報なんだから!!」
三平が慌てながら竹を制止する。
竹「じゃあ、お前だけに教えてやらんから・・・・・・・・・・・・はぁ、大事件なのにな・・・・・・・・副官殿にだけコッソリ教えますか」
竹が神那を見る。
神那「どのようなお話なのですか?」
竹「簡単な話し、地球の本部ドッグで修復されていたゲルダートが、盗まれちゃったらしいんだよね」
三平「はぁ!?」
竹の話しは、ブリッジにいた全員に聞こえていた。
三平「竹・・・・・・・・・・それは本当なのか?」
竹「間違いない話しさ、何せ俺はカイザーの開発プロジェクトチームにいたし、コネはある・・・・・・・・・・・・・・・ゲルダートを管理するドッグにいた知り合いからも、話しをきいたしな・・・・・・・どうやらマジらしい」
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