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レヒト「開発プロジェクトチームからの情報は?」
リグレス「第9惑星は、10月11日に連絡途絶、第8惑星は翌日12日に隕石落下の報告をした途中で連絡途絶・・・・・・・・13日には、プロジェクトチームの主任同士で会議をした後に、隕石落下を言い残して第7惑星からの通信も途絶しました!」
リグレス国務相が、報告にあった内容をそのまま述べた。
レヒト「まず、フェロー軍務本部長に、艦隊派遣の用意を!・・・・・・・・・・・・・」
レヒト皇帝がまずさきに、救援の艦隊の派遣をすぐに決めた。
リグレス「はっ!」
リグレスが部下を走らせる。
レヒト「隕石落下・・・・・・過去の記録に類似しているな」
リグレス「!」
レヒト「フェバットの開発艦隊もかなり昔に、同じ報告をした後に消息を絶った事があるみたいだからな・・・・・・・・・・・それもかなりの数がな」
リグレス「そんな大事件がなぜ、公にされていないのですか!?」
リグレスが納得の行かない表情で、レヒト皇帝に尋ねる。
レヒト「わからん・・・・・・・・・・・・・・さらに、捜索艦隊も派遣されたが、何も発見できずに帰還して、宇宙嵐か、磁場嵐、重量嵐などの自然現象に巻き込まれたと推測された・・・・・」
レヒト皇帝がそう言うと、軍人の勘というものだろうか、リグレスには嫌な予感がしてならなかった。
リグレス「レヒト皇帝陛下、ご無礼を象徴で申し上げます」
レヒト「なんだ?」
リグレス「地球連合軍にも、救援艦隊の要請を出した方がよくないですか?・・・・・・・・」
レヒト「無論だ」
レヒト皇帝が一言そう言うと、リグレスが一礼してから王座の間を後にした。
レヒト「・・・・・明確な原因が資料に全くない・・・・・もしかしたら、今回は長引くかもな」
レヒト皇帝もまた、リグレスと同様に嫌な予感を感じていた。
(ティアマト星)
2010年10月15日、たった1日が経った間に、第6惑星と第5惑星が同時に連絡を絶った。
隼人「一体何がどうなっている!?」
隼人主任がイライラしながら、主任用のデスクを叩いた。
カレラ「落ち着けよ、カレラ主任」
ミンハイ「そうよ、2つともに隕石落下の報告はなかったんだし、今度こそ磁場かもしれないわよ?」
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