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エンタープライズのブリッジにようやく、息を切らせながら三平と竹が到着した。
三平「副官!何事だ!」
神那「閣下!・・・・・・・レヒト皇帝陛下からです!」
レヒト皇帝の名前を聞いた三平が、急いで司令官の椅子に座った。
神那「回線つなぎます!」
三平「ああ」
エンタープライズの上部にあるメインパネルに、フェバットの軍務本部長に就任して、軍務を仕切っている鉄壁と誉れ高いフェロー元帥の姿が映し出された。
フェロー「本間中将、久しぶりだな」
フェロー元帥がそう言って、三平に挨拶をした。
三平が、若き地球連合軍の歴戦の勇者として、レヒト皇帝の戴冠式に出席した時に二人は、顔見知りになったのだ。
三平「フェロー元帥こそ、おかわりなく・・・・・・・・・・ところで今日は?」
フェロー「ああ、レヒト皇帝陛下から、貴君等独立遊撃隊にだ・・・・・」
三平「!」
フェロー「カスケード恒星系の開発プロジェクトチームに、緊急事態発生、できれば地球連合軍本部の判断を待ちたいが、事態は一刻を要する可能性が高いため、旗艦ら独立決定権が与えられている独立遊撃隊に救援を頼みたいとの事だ」
フェロー元帥がそう言うと、毅然とした態度でレヒト皇帝陛下の通信を伝える。
三平「カスケード恒星系で!?」
竹「・・・・・・・・・」
フェロー「確実な情報が入ってこないが、わかっているのはもはや開発プロジェクトチームの半分は通信が途絶している・・・・・・・・・・・・とにかく、我々が得ている情報をそちらにおくる・・・・・・承認してくれれば、このポイントにて我がフェバット艦隊と合流してくれ」
フェロー元帥がそう言って、敬礼すると三平も敬礼で答え、通信を切った。
三平「副官!すぐさま、フェロー元帥から送られた資料をこっちに送ってくれ!」
神那「はい!」
三平「第三艦隊をフェバット本星軌道に向かわせろ!・・・・・・・・フェバット艦隊に合流だ!」
事態が一刻を争っていたため、三平が同時に指示を出していく・・・
竹「とりあえず、機動部隊の整備を要請するぞ」
三平「頼む!」
第三艦隊が、進路を変えてフェバット軌道へ向かった。
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