失踪

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失踪

(ティアマト星) 2010年10月19日に、ティアマト惑星に到着したエンタープライズは、早速翌日から、事態の解明に取りかかっていた。 早速、杉野竹斗こと竹が中心となり、体を乗っ取られてしまった隼人以下数人のスタッフの救出をするために、チームを立ち上げていた。 (エンタープライズブリッジ) エンタープライズのブリッジには、早速隼人達を救出に向かった竹達が戻って来た。 三平「お疲れさん、どうだった竹」 三平が指揮官用デスクから立ち上がって、機動服(探索用のスーツ)をきたままの竹に歩み寄った。 竹「・・・・・・・・・・・」 竹が無言のまま、機動服のマスクを取った。 三平「竹?」 竹「三平・・・・一つ聞きたいが、宇宙戦艦や宇宙にいく手段がないのに、ただの人間が宇宙に出られると思うか?」 三平「・・・・・・・・・」 三平が唖然として、竹の質問を聞いた。 三平「そんなこと考えなくてもわかるだろ?・・・・・・・・・・・」 あまりに、答えに簡単だった質問なため、三平が即答した。 竹「・・・・・・・だよなぁ」 三平「何がいいたいんだ?・・・・・・・・・てか、お前なぁ質問をしたのは俺なんだから、俺の質問に先に答えろよ!」 竹「・・・・・・・・・・ああ、答えるよ・・・・・・・・・・・結論から言って、誰もいなかった!」 竹がそう言うと三平が、目を丸くした。 三平「神那、記録を!」 神那「・・・・・・・・・・は、はい」 神那が報告のために、早速記録用紙を手にとった。 竹「生命反応探知機を使い、惑星全体を探しても、人影どころか微生物ぐらいしか確認出来なかった」 竹がそう答えると、先ほどのトンチンカンな質問をした訳がようやく三平に理解できた。 竹「とりあえずどうする?・・・・・・・・・これ以上の捜索は、無駄かと考えるが?」 三平「・・・・・・あの隕石は、どうなった?卵という話しもあったが?」 竹「ああ、あれね・・・・・・・・・・・・なくなったよ」 三平「はぁ!?」 神那「なくなった!?」 みんなが驚いて、竹を見た。 三平「ちょっと待ってくれ!・・・・・・・・・・事態解明には、欠かせないものじゃないか!」
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