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章「どう考えても、隕石の中から、卵が出てきたんだ・・・・・・・・・・・・・・自然現象だとしても、地球外生命体が俺たちを襲ってくるとの結論になるよね」
章とカレラの話しをきき、三平が頭を悩ました。
三平「地球連合軍には、ありのままを報告するしかないようだな・・・・・・・・・・正直、サンプルを回収出来なかったのが痛いな」
竹「本間中将の力量に、疑問がもたれるかもなぁ」
三平「てか、竹が助けに行った時点で、サンプルを回収していればこんな・・・・・・」
竹「民間人が先だろうが・・・・・・民間人が」
竹がため息をつく・・・・・
竹「そういえば・・・・・・・・・・・・・フェバット艦隊が、他の惑星を見に行ってくれたんだよな?報告はないのか?和君」
竹が思い出したように、三平を見ると三平が、高速ツッコミを竹にお見舞いした。
三平「だから!・・・・・・俺をそう呼んでいいのは、おばあちゃんだけだ!・・・・・・何度いったらわかる」
章「和君ー」
マサ「ボンちゃん」
三平「章黙ってろ!マサに至っては、誰すらもわからん!」
三平が二人をうまく受け流した。
三平「変わらないなぁお前らも・・・・・・・・・・・・・フェバット艦隊もほとんど同じだ・・・・・・・・俺たち同様、収穫なし」
三平がそう言うと、章達が見事に生還できたのは、本当に運が良かったのだと改めて理解できる。
竹「三平、どうする?」
三平「仕方あるまい、合流予定場所であるティアマト惑星の軌道に戻り、フェバット艦隊を待つしかない」
竹「だなぁ」
竹が渋々納得して、エンタープライズはまた一番惑星ティアマト軌道へ戻った。
(地球連合軍)
2010年10月23日・・・・・地球連合軍本部にある、連合軍議会にはエンタープライズからの報告が届いていた。
久野「惑星開発プロジェクトチームが、失踪か・・・・・・・・・」
地球連合軍議会、議長を勤める久野元帥が、報告を見てそう呟いた。
かつて、屯朋防衛高等学校の校長を勤め、三平をはじめとする稀代の英雄を輩出し、さらに最前線で現役を張っていた時代は、柿崎大将や後川大将などの名将を率いた多大な功績を持つ彼は、未だに引退を許されずに地球連合軍議会のトップにいた。
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