70人が本棚に入れています
本棚に追加
このプロジェクトにより、地球、フェバットの民間企業、または研究機関はたくさんの専門家で構成されたチームが組まれた。
小野田章元中尉は、屯田兵の整備士として、あの状況を切り抜けた整備の腕と竹を手伝いゲルダートを極限まで改造をしたという経験を買われて、プロジェクトチームにスカウトされたのだ。
そして、パイロットもこなせるという器用さも買われていた。
三平「しかし、いくら大戦が終わったといえ・・・・・・・・・章やマサが抜けたせいで、うちの整備班は、ガタガタだ・・・・・・・・・・・・御神主任がいなかったら、最悪だった」
竹「同感だ・・・・・・・・・まぁ、八式カスタムを倍の価格でお買い上げくれたのは、ありがたかったが」
竹がそう言って、くくくと笑った。
八式カスタム、零式カスタムは、竹が実費によりあくまでも個人的に開発した個人資産だったのだ。
こだわりにこだわり抜いて、竹は見事に巨額の負債を背負ったものの知的財産をちょっぴりうまく使い、後は給料だけで完済できる予定だったのだ。
それをお買い上げ、さらに倍以上の価格ときたものだから、竹は嬉しくて仕方なかったのだ。
三平「八式カスタムをねぇ・・・・・・・・・・よく地球統合軍議会に押収されなかったな」
三平が感心しながらそう言う。
実際、Jカイザーを失った地球統合軍には、八式カスタムと零式カスタムを上回る機動兵力がなかった。
そのため、地球統合軍議会は竹に両機をいわば献上しろと言わんばかりに、命令を出した。
しかし、竹はこれを巧みに交わし、民間企業に八式カスタムを売り、零式カスタムにいたっては、完全に所有権を自分のもとに固守したのだ。
竹「当たり前だろ?・・・・・実費によりあくまでも個人的に作った機体だ・・・・・・・・・・・・・地球統合軍に差し出したら、俺は生涯タダ働きになったぜ」
竹がクククと笑いながら、三平に答えた。
神那「しかしながら、エンタープライズ機動兵力から、八式カスタムが抜けたのは、かなりの打撃ですわね」
神那がそう言って、エンタープライズ機動兵力の戦力ダウンを指摘する。
三平「確かにな・・・・・・・・・地球統合軍には、ゲルダートやJカイザーのようなスーパーロボットタイプの機体に枯渇している」
最初のコメントを投稿しよう!