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春木「那須八大尉の第三艦隊機動部隊も頼りないですしねぇ」
春木がコココと相変わらず、キモイ笑い方をしながら三平達に同意したが、竹に言わせれば『何をやらせても中途半端な、七光りが何を言うか』と言うところであった。
春木「・・・・・なにか?」
微妙に、ブリッジの空気が変わり、何があったかわからない春木がそう尋ねた。
竹に言わせれば『空気が読めないところは、茄子とお前はよく似てるよ』というところだろう。
竹「別に」
竹がため息をぐっとこらえて、精一杯の自制心と温和さを持ってしてその一言を絞り出した。
三平「竹・・・・・・・八式カスタムと章を呼び戻せないものかな?」
三平がそう言うと誰もが、冗談でしょうといいたげに振り返った。
神那「閣下・・・・・?」
恵美「えっと・・・・・・」
春木「じ、冗談ですよね?」
三人がそう言って、うろたえながら三平を見る。
三平「どうなんだ竹・・・・・」
竹「リアリストのお前から、そんな質問が出るとはな・・・・・・・・・・現実的に考えてから、尋ねてるか?」
三平「どうせお前に現実は通用しない・・・・・・・・・・・・で、できるのか?できないのか?」
竹「まぁ、できないことはないがね?・・・・・・・・・・・・章の研究グループが、かなりの赤字を叩き出したら、捨て値で八式を統合軍議会よりさきに、買い取ればね」
竹がそう答える。
三平「地球統合軍議会もそれを期待してるだろう?・・・・・・・・・・それに、企業にしてみれば地球統合軍議会の印象を良くしたいだろうしな」
竹「俺と仲良くした方がメリットは、あるぜ?・・・・・・・・・・俺にはまだ手放していない、知的財産や諸々があるんだからな」
竹がそう言って、三平に答えると、確かに企業として技術向上を考えると、竹に八式を返して、今後もごひいきいただく方がメリットはあると見える。
神那「・・・・・・・・・よっぽど自分の技術に、自信がないと思いつかない方法ですね」
春木「さすが、杉野少将ですな」
竹「普通に考えればな・・・・最悪、新型機生産の際にスポンサーにでもしてやれば喜んで飛びつくだろうよ・・・・・・・地球統合軍の主力機を作った企業になれるんだからな」
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