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地球連合政府
西暦2009年3月・・・・
屯朋防衛高校の3年生達は、フェバットからの航海を終えてから約3ヶ月後に卒業式を迎えた。
地球連合軍議会を改め、地球統合軍議会元帥久野は、校長として久しぶりに北海道の屯田の地にいた。
戦争により、多くの親友や同級生、後輩達を失った事は、卒業式会場の空席を見れば明らかだった。
最初に、戦死者達への黙祷から卒業式は始まり、あとは普通のまま卒業式は進んだ。
卒業生答辞は、エンタープライズ艦長、また屯田兵指揮官として、みんなを率いて戦った功労者の一人、本間和彦中将こと三平が勤めた。
ありきたりなスタートを切った答辞は、次第にこの場にいない同級生や後輩に触れ、彼も会場も涙に包まれ後半は全く何も語れなかった。
卒業式が終わり、大半の生徒たちが戦争の悲しみから目をそらすように就職や進学を選んだ。
整備士として、八式カスタムのパイロットとの掛け持ちを見事にこなした小野田章中尉がその一人だ。
だが、三平達はそのまま地球統合軍に入隊し、地球統合軍宇宙遊撃隊、第三艦隊に配属された。
本間和彦中将は、フェバット本星での功績が認められて、第三艦隊の司令官、エンタープライズ(天城)の艦長となった。
かつての仲間達もほとんどが、第三艦隊に配属されるという異例の人事もなされた。
時代は、新しい時代を迎えたのだった。
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