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そういって男は物陰から出てきた。そして、深くまで被っていたフードを取った。月に照らされた、その顔はまさに美形で、多少苛々しているからなのか少し顔を歪めている。それでも服はよく見えない。
『ふんっ、負け犬の遠吠えね。』
『ムカっ。ぜってぇー許さねぇ。』
女の言った言葉にムカついたのか、男は攻撃体制に入った。
『早くかかってきなさい?』
女は次々にナイフを投げてくるが、男は軽々かわした。
『もう行った。』
『何!?』
ナイフを投げる体制の女の背後にまるで今のいままで居たかのように一瞬で移動していた。
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