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『まったく移動だけは素早いんだから。』
すぐに女は平常心を取り戻し、地を蹴って男から離れた。
『それはどうも。』
男は少し照れたのかわざとらしく頬を掻きながら言った。
道が広いとこに出たため、月明かりが2人の全身を映した。
男の髪の色は真っ白とはいかないクリーム色でブラックのロングコートに胸元の左側にチェーンが付いた銀のブローチを付けている。ヨーロッパに自然とあるような服装である。
女の髪の色は漆黒のように黒く、肩までありそうな髪を一つに結んでいた。服は動きやすさ重視なのか黒い服で、目立った様子はない。
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