第1

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「恥ずかしいから言わへーん」 「気になるやんかー」 そんなやり取りを何度か 繰り返す。 そんなどうでもいいことでも なんか幸せな気分になれた。 何度も繰り返していると 君は少し諦めて 「ほなちょっとだけやで? まだまだずっと先の話に なんねんけどな?」 「うん?」 俺は相槌を打ちながら 話を聞く。 「んー…とな…。」 少し恥ずかしそうに話す。 「いつか…いつかな。 結婚して、子供産んで… めっちゃ暖かい家庭築くこと 最近夢なんだ。」 公園で遊んでいる親子たちを みて微笑みながら言った。 「いつか…叶うかな? なんて」 冗談交じりで言ってきた。 その言葉に返事をする。 「いつか絶対叶えような。」 そう言って俺たちは家へ帰った。 その帰り道 静かに小指を絡め 将来について話しながら 歩いていった。 。
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