Request2 男運び

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―――ガシャン 愛用の長剣の鞘で三階の窓ガラスを叩き割り、中へ入る。 どうやらここは、誰かの部屋のようだ。 だが、部屋には誰も居ない。 「え~っと……。三階の、西側の……」 一人ぶつぶつと呟きながら、部屋の出入り口へ向かう。 「……アレ? 何だっけかな~。……三階の、西側の……アレぇ?」 ―――ガチャリ ドアを開け、広い廊下を歩く。 「まあ、いいか。適当にやりゃあ、いつかは見つかるさ。」 そう言いつつ、手近にあったドアを開ける。
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