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「……こ~んば~んは~」
そこには、
「うわぁ! だ、誰だ貴様は!?」
お世辞にも細いとは言えない――つまりはデブな――オジサンが銃を構えて部屋の隅に立っていた。
「あ~ら~ら~……いきなりビンゴじゃん」
そう言いながら、長剣を鞘から抜き、カチャリと男の鼻先5センチに突き付ける。
「自分(テメー)の血ィ見たくなかったら、大人しくしとくんだな……」
ニヤリと笑い、刃を首筋に持っていく。
「まあ、俺としては、多少暴れてくれた方が面白いんだけど」
「……ひっ……ひいっ!!!」
―――カタンッ
だが、舛の思いとは裏腹に、男は持っていた銃を落とし、その場に崩れるように座り込む。
それに舛は舌打ちをした。
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