Request2 男運び

6/8
前へ
/242ページ
次へ
「……こ~んば~んは~」 そこには、 「うわぁ! だ、誰だ貴様は!?」 お世辞にも細いとは言えない――つまりはデブな――オジサンが銃を構えて部屋の隅に立っていた。 「あ~ら~ら~……いきなりビンゴじゃん」 そう言いながら、長剣を鞘から抜き、カチャリと男の鼻先5センチに突き付ける。 「自分(テメー)の血ィ見たくなかったら、大人しくしとくんだな……」 ニヤリと笑い、刃を首筋に持っていく。 「まあ、俺としては、多少暴れてくれた方が面白いんだけど」 「……ひっ……ひいっ!!!」 ―――カタンッ だが、舛の思いとは裏腹に、男は持っていた銃を落とし、その場に崩れるように座り込む。 それに舛は舌打ちをした。
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加