Request3 閏の不幸運び

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「……んだよぉ。お前何時(いつ)起きたの?」 疲れたように、舛が顔を上げた。 閏はコーヒーをテーブルの上に置き、考え込むように胸の前で組み、右手で顎を押さえる。 「ん? ……ん~。午前七時……かな?」 「……は? 今何時か分かってる?」 バカじゃねえの? コイツ。 と思いながら、舛は言う。 だが、閏は軽くスルー。 そのまま言葉を続ける。 「……昨日のねっ」 それはもう、語尾に大きなハートマークが尽きそうな程の笑顔で。 一瞬、舛の思考が止まった。 「……ハア!? じゃあ、お前寝てねぇの!?」 「ん~……そーなるね」 ―――ズズー また、コーヒーを飲みながら、閏はのんびりと言う。
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