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「……んだよぉ。お前何時(いつ)起きたの?」
疲れたように、舛が顔を上げた。
閏はコーヒーをテーブルの上に置き、考え込むように胸の前で組み、右手で顎を押さえる。
「ん? ……ん~。午前七時……かな?」
「……は? 今何時か分かってる?」
バカじゃねえの? コイツ。
と思いながら、舛は言う。
だが、閏は軽くスルー。
そのまま言葉を続ける。
「……昨日のねっ」
それはもう、語尾に大きなハートマークが尽きそうな程の笑顔で。
一瞬、舛の思考が止まった。
「……ハア!? じゃあ、お前寝てねぇの!?」
「ん~……そーなるね」
―――ズズー
また、コーヒーを飲みながら、閏はのんびりと言う。
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