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あれから朝食を食べ、身支度をし、玄関に向かう。
「……だからさぁ、ずーっと起きてんのは反則だって!」
自分のすぐ後ろを歩く閏に、舛は、振り返りもせずに声を掛ける。
「まだ根に持ってんのかよ……つーか、さっさと行け。遅刻する」
「うっせ!」
―――ガチャリ
舛が靴をはき、玄関のドアを開けた。が……
「オハヨウ、後藤クン。今日もイイ天」
―――バタンッ
すぐに閉めてしまった。
「……何かいたよな、今」
閏が、引きつったような声を出す。
「きっ気のせいじゃないカナ?」
そう答える舛の声も、だいぶ引きつっていた。
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