Request2 男運び

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「……きて……舛、起きて」 「……ぅ……ぁああ!!?」 目が覚めたら、樹満のドアップ。 「…………ぁ?」 「何ですか。人の顔見るなり、叫び声を上げるなんて!!」 腰に手を当て、怒った様に頬を膨らませる樹満。 その姿に、舛は苦笑した。 「いや、悪い。昔の夢を見たんだ」 舛の言葉に、閏が愛用の大鎌をいじる手を止め顔を上げた。 「へえ。唯弛の?」 『いち?』 樹満と磐が首を傾げる。 「舛のパートナーだった子よ」 今まで一言も話さずにいた羽玖が口を開いた。 『……だった?』 樹満と磐が、先程とは逆に首を傾げる。 二人の質問に、羽玖は言いにくそうに口を開いた。 だが、話す前に舛の声によって遮られてしまった。 「ん~~~!!」 舛は立ち上がり、大きく伸びをした。 そして、一言。 「さて、始めっか」 「あーっ! 話そらしたあ!」 磐が舛を指差し叫ぶ。 だが、舛は全く気にしていないようだ。 近くの窓に歩み寄って、寄りかかるように立っている。
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