8人が本棚に入れています
本棚に追加
「…何だろう…これ」
此処は、地霊殿の中庭…つまり、火焔地獄跡だ
その場所で火力を調整する役目を持つ少女が居た
黒色のロングヘアーに、黒い瞳。黒い翼の上に白い布で覆い胸辺りには、赤い瞳の様なモノが付いていて八咫烏を飲み込んだ地獄鴉だ
名前は、霊烏路、空【れいうじ、うつほ】
忘れやすい脳ミソを除けば普通の妖怪だ
そんな彼女は、毎日やっている火力調整で一つの変化に気付いた
「真っ白な焔…?」
一部の炎が、白色に変色しているのだ…いや、正確には、時間毎に変化していく炎だ
毎日炎を見る彼女は、流石に可笑しいと気付いたようだ
近寄り、その炎を眺める
クエスチョンを頭に浮かべるが数秒で頭から疑問は抜けた
炎の色が、白から青色に変化したのだ
「あっ…変わった」
そして、その炎は動きを見せた
空を炎が飲み込んだのだ。声を上げる間も無く一瞬で飲み込まれてしまう
そして炎は、空と共に消えた
最初のコメントを投稿しよう!