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「世界は、廻る廻る…おっと」
オープンカーに乗った二人の青年の一人、運転している少年が片手で握っているハンドルを切って前の車と激突しそうな状況を避けた
「っ!!…いきなり切るな、舌を噛んだじゃねぇか」
そんな青年を隣の青年が呟く
運転席に居る青年は悪びれた様子も無く、ただ無表情で運転しているだけだが、黒いウルフヘアーに右の片目だけを開けた黒い瞳をただ真っ直ぐに眺め口を開いた
「ザス…少し黙れ」
後ろを親指で差して隣の青年…ザスの注意を引く
それに引っ掛かった様にザスは後ろ…後部座席の方に身を乗り出し固まった
「奴らが来たらしい」
固まったザスをチラッと見て口を開き青年は、ザスの返答を待つ。数秒後、ザスから返答が来た
「あぁ…どうやらお迎えが来たらしい…レーヴェ」
「お迎え?」
「遂に神様も俺達に天罰を与える時が来たらしい」
「はぁ?…頭がイカれたか?
政府の軍人が来ただけだろう?」
どうやら、話が噛み合っていない様に見える。運転席の青年…レーヴェは、ゼスに視線を送るが後部座席を見た形で固まった状態から微動もしない姿に疑問を持った
「ゼスよ…お前まで病院に行き…」
運転しながら、レーヴェは、ゼスと同じく後ろを覗いたが…其処でゼス同様固まった
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