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彼らの視線の先には、黒い車が数台追って来ているが、彼らの見ている先は、違う
正確には後部座席に二人の少女が、座って寝ているので固まったのだ
片方は、黄色に赤を混ぜた様なロングヘアーの先端を纏めており、咎人の様な鎖を手首に巻いている背の低い少女、伊吹萃香だ
もう片方は、黒のロングヘアーに胸に赤い瞳が付いた少女、霊烏路空
しかし、萃香は角が無く、空には翼が無い(だが、空の腕にくっついている棒状のモノだけがある)
「まさか…なぁ、現実に存在していたんだなぁ」
「知っているのか?」
「あぁ…多分…って、前!前!」
ザスが何か知っている様だが、前を向いた途端、レーヴェに指示。目の前には、戦車が居たから驚いたのだろう
元々、レーヴェの運転は荒いから仕方ない事だが、後ろを向いたままレーヴェは、妙なテクニックで車を戦車の横ギリギリを避けた
「んで?…多分何だ?」
後ろから前に腰を戻し首を曲げて呟く。同時に先程まで有った頭から弾丸が通り抜け前方の窓ガラスを突き破る
おわっ!?っとゼスが驚いたが、直ぐに落ち着き
「東方ってやつだよ。多分…伊吹萃香と霊烏路空だ
珍しい組み合わせだけど…これは間違いなく、現代入り…だな」
へぇ…とレーヴェは、反応を示してハンドルを回しUターンした
画像・霊烏路空の現在の容姿
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