出会い

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『お母さんは、ごく普通の主婦だし、 お父さんは、ごく普通のサラリーマンだ』 『・・・お父さんは、何の仕事をしている』 『そ、それは・・・』 『お母さんは、本当に魔法使いじゃないのか?』 『疑っているのか?』 『お前が、そんなに魔力があるんだ、多分どっちかが魔法使いなのは、確かだろうな』 『・・・』 犬は、ため息をつき、優しく言う 『まあ、まず説明する前に、自己紹介がまだだったな・・・俺は、はじめだ』 『隼人・・・』 小声で返す。 犬が頷く 『隼人か・・・・・』 『なんだよ』 『いい名前だ・・・』 隼人は、すぐ赤くなる そして、隼人ははじめの方をみる 目を細め、優しいような、悲しいような顔をしている 何かあったのか 隼人は、すぐに察した でも、聞ける雰囲気じゃない 『おっと、悪い・・・ちょっと知り合いに名前が似てたからな・・・つい』 とはじめは、苦笑いを浮かべる。 『そうなのか』 『ああ、体型もそっくりだ』 『お前みたいに、馬鹿ではなかったけどな』 『一言余計だ』と笑って返す はじめもそれに笑って返す 無理している と隼人は思った 一体、こいつは何を抱えているんだろう と隼人は、はじめの顔を見ながら思う。
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