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その後、2人で階段をおり、ダイニングに向かう
2人とも、無言で歩いていた。
その変な空気を取り払うように
隼人は、
『向こうの世界の女子は、美人か?』
と無表情で聞いてみる
はじめは、一瞬目を丸くする
その後、『ああ、けっこうな』
と鼻で笑った。
『楽しみだな』
『あんまり、歓迎はされないと思うぞ』
『えっ、なんで!?』
『それは、おいおいとな・・・』
隼人は、聞きながらキッチンの扉を開く
『やっと帰って来た
どうしたの?怒鳴り声が聞こえたけど・・・』
『なんでもない・・・』
俯く
ふぅ~んと真由は、返事をしながらはじめに近づく
『一緒に寝ようか』
と真由は、はじめを抱きかかえる
『先にお風呂に入りなさい』加代子は、洗い物をしながら言う。
『わかってるよ』
真由は、はじめを連れ自分の部屋に戻る。
はじめは、真由の腕の中でジタバタしているが、
隼人が笑顔で手を振ると
はじめは、動きを止め、口を動かす
覚えてろよ
と動いたような気がした。
真由が、出て行った後、
隼人は真剣な顔でお母さんの方へ向く。
『お母さん、聞きたいことがあるんだけど・・・』
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