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『規則を破った、その時にね・・・』
『ごめん・・・俺が告白したばかりに・・・』
『いいのよ・・・そのお陰で隼人、真由が生まれたんだから・・・
弘志さんには、感謝してる・・・』
沈黙が続く
『・・・隼人は、魔法を習いたいの?』
お母さんは、真剣な顔で聞く
『・・・まだ分からない・・・』
と隼人は、俯く
『でも、はじめが何かを抱えている
それの支えになりたい・・・』
お母さんは、軽く笑う
『お父さんにそっくりね・・・
『えっ、何が?』
『お人よしな所とか、真面目な所もね・・・』
『な゛』
顔が熱い・・・
鏡で今、顔を見たら赤いだろうな
と心の中でそう思う。
『頑張りなさい!』
優しい声で言ってくれる。
『・・・ありがとう』
隼人は俯き、答える。
『嫌になったら、帰って来い、無理せずにな・・・』
とお父さんが、付け加える。
『偏見とかもあるだろけど、気にしちゃっダメだからね』
『・・・やっぱり、あるんだ・・・』
『そりゃあ、異世界から来たんだから・・・』
『・・・ですよね』
はじめがキッチンに入って来る
『ちょっと、お話したい事が・・・』
はじめが口を開く。
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