人間と魔法使い

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『ん―・・・』 隼人が目が覚める あれっ、なんでソファー? 昨日、何があったか思いだそうとする 『あっ』 お母さんが倒れて、ドタバタして、そのまま寝てしまったんだっけ・・・ 周りを見渡し、状況を確認する 『は、はじめ!?』 はじめが何処にもいない・・・ 『起きたか?』 後ろに振り返る 『犬の姿に戻ってたんだ・・・』 『ああ、まだ魔力が完全じゃないからな・・・』 『まさか、あの事件で・・・!』 はじめは、無言のまま頷く 沈黙が続く ガチャ キッチンの扉が開く 『あれっ 何で、 みんなキッチンで寝てるの・・・』 真由がキッチンに入ってくる。 『三人でドンチャン騒ぎをしててな・・・』 『だから、騒がしかったの・・・』 『そうなんだ・・・』 『んー・・・』 お父さんが目を覚ます 『おはよう、お父さん!』 真由が元気な声で話す 『おはよう・・・』 お父さんは座りながら、目を擦る 『お父さん、今日、仕事は・・・?』 隼人が聞く。 『あーー!』 あったんだ・・・ 『ごめん、隼人・・・加代子を頼んだ』 『あっうん・・・』 バタンッ 背広を着て、出て行ってしまった。
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