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一年後
暑さが増してきた、初夏の夕方。
『ただいま!!』黒髪の男の子が、勢いよくドアを開けた。
今回の主人公 間田 隼人だ。(アイダハヤト)
すると奥から、足音が聞こえ、こっちに近づいてきた。
足音が、隼人の前で止まった。
『お帰りなさい。』と黒髪の女の人が、玄関まで出迎えに来た。
間田加代子(アイダカヨコ) 俺のお母さん。
『あっ!お母さん、今日は仕事休みなんだ。』と靴を脱ぎ捨てて、家に上がった。
お母さんは、脱ぎ捨てた靴をまじまじと見る。
『今日は、水曜日でしょ?お休みよ。』と視線を変えずに話す。
『ちゃんと、整えます・・・』
『よろしい』とお母さんは、頷く。
よろしいって・・・
靴を整え、お母さんの後ろを歩き始めた。
『明日から、テストでしょ、ちゃんと勉強してる?』
『・・・』
ちょうど、2階に行く階段に差し掛かった所で
『じゃあ、僕、部屋に行ってるわ』と2階へ上がってしまった。
ため息を着いて、玄関の方を見ると、学生鞄が置いてあった。
さっきより、重たいため息をつく
『どうしたの?』とお母さんの後ろから、声が聞こえる。
お母さんは、声のする方へ振り向く。
隼人は、扉にもたれかかり、腕組みしながら、考えていた。
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