魔法界へ・・・

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隼人は、振り払おうとするが、なかなか出来ない こいつどんだけ力があるんだ 『なんで、帰って来たんだ・・・』 不意にそんな声が聞こえてくる。 その方向に向くと、 青年が、目を逸らす この青年だけじゃない・・・ 辺りの人も、陰口をしているのを、隼人は気付く 獣を見るような目だな・・・ と隼人は、苦笑いしながら、歩く。 『ちょっと、待ってくれ』 誰かの叫び声が聞こえる 『は、はじめ・・・』 その声の主を見た途端、 涙がこぼれる 緊張の糸が切れたのだ はじめは、こっちに向かい歩いてくる 頭の上から、ゲンコツが落ちてくる 『いてっ』 一瞬、思考が停止する 『バカヤロー!何故、街の中を堂々と歩いているんだ!』 『ごめんなさい・・・』 隼人は、泣きながら謝る 『男が泣くんじゃねぇ!全く・・・ ・・・でも、間に合って良かった・・・』 ため息をつく はじめの後ろにもう一人の影が見える 誰だろ?顔に出すが、言葉に出さず、首を傾げる はじめは、男に向き直し、『こいつを解放してくれませんか?』 頼み込んでくれているようだ
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