出会い

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『綾に聞こうかな・・・』 でも綾は、教えてくれるのだろうか いや、無理だろうな・・・。 『ノートも書いてないし・・・。』 ため息を着いた。 コン、コン もたれているドアからノックの音がする。 我に返り、急いでドアから、飛びのく。 が、 ゴン! 踵が、ドアのふちにあたる 『痛っ』 地味に痛い。 女の子が、入って来た 中学生の妹の真由だ 『あっこんな所に居たの・・・』 踵を抑え、疼くまっている 『あの、ごめんね、お兄ちゃん・・・』 隼人は、すぐ、すくと立ち上がり、扉の方へ向かう。 入って来た、真由の前まで行った。 『お、お兄ちゃん・・・』真由が怒られると思い、目をつぶる。 が、 すぅと横を通り過ぎる。 『・・・』真由は、口を開いたまま。扉の前に立ち尽くしていた。 隼人は、階段を降り始める。 ふと、真由は、自分の手に持ってる物に気が付く。 『あっお兄ちゃん!?』と階段まで走るが、 ドン! すでに遅く、扉の閉まる音が聞こえる。 はあ、と ため息をつき、真由が、手に持っていた、学生鞄をみる。 『せっかく、持って来たのに・・・』 真由は、隼人の部屋に鞄を置きに戻った。
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