出会い

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『脳震盪でも、起こしたかな』 あれっ、犬って脳震盪起こすっけ・・・ 路肩に座ったまま、考えていると後ろから、視線を感じ始めて来た。 通行人が、ちらちらとこっちをみながら、歩いていた。 頬を赤くしながら、隼人は犬を抱きかかえ、歩道へまたがる。 『・・・とりあえず、公園に行こう・・・』 隼人は、歩道を歩く。 数分した所で、犬の耳がピクと動いた 『おい』 呼びかけてみる。 目が少し開いた。 『お、お前、誰だ・・・』声がしてきた。 えっ 辺りを見渡す。 知り合いは、近くにいない 誰も、こっちに見向きもしてない。 ウォークマンを聞いて、携帯を触っている大学生らしい女性、 コートに手を突っ込み、マフラーをして、寒さを凌いでいる男性。 自転車を漕ぎ、ウォークマンを聞いている男性。 辺りを見渡すが、やっぱりいない。 『どこから、声が聞こえたんだろ・・・』 気のせいかなと犬の方に視線を戻す 腕の中にいる犬は、じーっとこちらを見ている。 『気が付いたんだな・・・』 とホッとしていると、
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