一年前の事件

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ひょこっと、前から女性が顔を出した 『美鈴・・・』 俺のクラスメイトの美鈴だ 成績は、真ん中ぐらいだが、頭の回転が早い 魔法学校に入学してから、いつも一緒のクラスだ まあ、腐れ縁だけどな 『それを知って何になるんだ!』 はじめは、少しふて腐れている 『追い越す』 涼が横から言う 『お前は、か・・・』 とはじめが言いかけた時、扉が開く 『おーい、席につけー!』 林檎先生が教科書を持って入って来たのだ 『ほら、先生来た・・・、前を向け、美鈴』 『はーい!』 と言い、美鈴は前を向く 『えーと、今日はだな・・・』 林檎先生が、授業を始める 『今日は、ここまで!』 と先生が授業の終わりを告げる 『・・・と、はじめ!』 と林檎は、はじめを呼ぶ 『なんですか?』 はじめは、林檎の方を向き答える 『後で、職員室来てくれるか?』 林檎は、真剣な顔で言う 『あっ、はい 行きます・・・』 『うむ・・・』 先生は頷くと、教室を後にする
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